四十肩五十肩体操について
五十肩体操は、慢性期~回復期のそれぞれの症状にあった体操をしましょう。
体操前はお風呂に入ったり、肩を蒸しタオルで温めてから行うと、比較的楽に動かせます。
痛む直前でやめるぐらいの動かし方で、コツコツと体操しましょう。
まだ運動してはいけない時
・医師から安静に過ごすようにと指導された人
(急性期の人)
・ちょっとの運動でも、動悸や息切れ、冷や汗、目眩や立ちくらみがある人
・五十肩以外にも、全身に重い病気がある人 (糖尿病など)
レベル3は、「腕が徐々に上がるようになったら」行う体操です。
■ひじ上げ体操
痛みのない方の手で、痛む腕をサポートしながら上に動かします。
体操のやり方
1. 痛む方の肘を上向きに曲げます。
2. 反対側の手で肘を下から支え、痛みを感じるところまでゆっくりと上げます。
3. ゆっくりと元に戻します。
※1日1回を目安に始め、1日30回を目標にしましょう。
■壁伝い体操

指の動きから、別名「尺取虫体操」とも言われています。
指を使って腕を動かす体操です。
ポイント
①人差し指と中指をチョキの形にして、トコトコと指で歩くように動かします。
②痛みのない範囲で動かします。(痛くなる直前でやめる)
③一日に4~5回、一回につき5~10分くらいが目安です。
体操のやり方
1. 壁の前に立ち、痛む方の手でチョキの形を作ります
2. チョキの手で壁の下の方に指をつけます。
3. そのまま、その指でトコトコと「人差し指」と「中指」を使って腕を上げていきます。
※1~3ができるようになったら、壁に五十肩の方の肩を向けて立ち、同じ様に下から上に繰り返します。
■コノリー体操①

自分の体重を使って、肩のすじを伸ばすイメージで行いましょう。
ポイント
①つかまる所は体重がかかっても大丈夫な安定した場所にしましょう。(タンスや冷蔵庫など)
②痛みのない範囲で動かします。(痛くなる直前でやめる)
③一日に4~5回、一回につき5~10分くらいが目安です。
体操のやり方
1. 自分の肩より高い所(タンスなど)を握り、腰を落とすことによって肩関節が引き伸ばされる様にします。
2. 健康な方の手で、五十肩のある方の手を握り、上に引き上げる。
3. 両手を頭の後ろで組み、肘を開く。
■外広げ体操
肩の関節を動かすことをイメージして行いましょう。 ※
寝たままで行うこともできます。
体操のやり方
1. 「前にならへ」の姿勢のように、ひじから先を直角にし、両腕を体の脇につけます。
2. 「前にならへ」の姿勢から、そのまま手を外側に広げます。 このとき、「ひじを体から離さない」ように。
広げた状態で5秒間静止し、10回繰り返します。