間違えやすい皮膚の病気
本当にニキビ・吹き出物?
にきびや吹き出物だと思って薬を塗っていてもぜんぜん治らない・・・
どんどん悪化して増えていく・・・
こんな時、病院へいったら、実は、内臓の病気のサインで違う皮膚病だった…
という場合もあります。

ニキビ・吹き出物に良く似た皮膚疾患には、命に係わる怖いものもあるので、治りにくいな・・・と思ったら皮膚科で診察してもらいましょう。
あせも
大量に汗をかいた時に、汗が皮膚の外に出ずに汗管外(皮膚内)にもれだして起こります。
赤みがある小さな小丘疹(きゅうしん)や小水疱(すいほう)がたくさんできます。痒みはあまりありませんが、湿疹を併発すると痒くなります。
大量に汗をかいた時、体温調節がうまくいかない乳幼児や皮膚の弱い人になりやすい疾患です。

ヘルペス
「ヘルペスウイルス」による感染症で体のいろいろな部分に感性し、皮膚に水ぶくれができます。
吹き出物と間違えやすいものは「口唇ヘルペス」で、くちびるの周りに赤い水ぶくれができ、かゆみや痛みが続き10日~2週間くらいでおさまります。
感染しやすいウイルスで、ヘルペスを触った指で顔を触ると増えたり、顔を拭いたタオルから感染することもあります。
風邪で熱を出したとき、疲労やストレスが強い時、 月経前、病中病後など体が弱っている時に、かかりやすい病気です。
毛包炎・毛包周囲炎
毛包(毛穴の奥で毛根を包んでいるところ)にブドウ球菌が感染して起こります。
赤みがある丘疹(きゅうしん)やうみをもった膿疱(のうほう)ができますが、かゆみや痛みはほとんどありません
「おでき(細菌性毛包炎)」や「かみそり負け」「マラセチア毛包炎」も毛包炎の一種ですが、痛みや熱を伴います。
毛包部に軽い傷がついた時や皮膚が湿った状態が長く続いた時、副腎皮質ステロイド薬を塗っている時に、かかりやすい病気です。

酒さ様(しゅさよう)皮膚炎
副腎皮質ステロイドの副作用で起こります。
毛細血管の拡張、丘疹(きゅうしん)、膿疱(のうほう)ができ、軽いかゆみ、強いほてり、熱を伴います。
顔に副腎皮質ステロイドを長期間塗った時に、おこる可能性のある副作用です。


面疔(めんちょう)
顔の中心部、眉間や鼻、口など片手で顔を覆った時に隠れる部分にできる「おでき」のことです。
毛包(毛穴の奥で毛根を包んでいるところ)に黄色ブドウ球菌が感染して起こります。
顔の中心部の眼窩や鼻腔、副鼻腔などは、細菌が増殖して皮膚の下へ入りやすく、脳にも近いため、場合によっては細菌が血管などを通って脳に入りこみ髄膜炎や脳炎などを併発し、死んでしまう場合もあります。
この為、昔からめんちょうは怖い・・・といわれています。
抗生物質が有効です。

※この他にも、様々な皮膚病があるようです。 おかしいな?と感じたら皮膚科を受診しましょう。