便秘薬について
便秘薬(下剤)とは
便秘薬には 整腸剤、刺激性下剤、機械性下剤があります。
夜に薬を飲み、翌日に便を出してスッキリする!!というのが目的です。

【メリット】
自分の便秘の症状や体質にあわせて、色々と選べます。
効き目も弱いものから、強いものまで様々です。

【デメリット】

効き目が出るまでの時間に個人差があり、夜飲んで次の日のいつ頃に排便があるのかわかりません。
習慣化しやすく、繰り返していると身体がなれてしまい、腸の働きがどんどん鈍くなり、薬の刺激なしでは排便できなくなってしまうことがあります。
※薬なので、副作用があります。また、妊娠中の人、病気療養中の方も使用には注意が必要です。
 必ず医師に相談しましょう。

便秘薬は、便秘を一時的に解消するだけで、便秘そのものは改善されません。普段の生活を見直して少しずつ便秘を解消しましょう。
整腸剤
整腸剤は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を良好に整える薬です。
即効性はありませんが、副作用が少なく安心して飲めるのが特徴です。
【注意】
牛乳を原料とする乳酸菌由来のものが多く、牛乳にアレルギーのある方は服用できないものもあります。

刺激性下剤
刺激性下剤は腸壁を直接刺激して運動を活発にし、水分の分泌を促します
それにより便を軟化させて、排便しやすい状態にします。
大腸刺激性下剤、小腸刺激性下剤があり、刺激性下剤として市販されているものは大腸刺激性下剤が多いようです。
【注意】
・習慣化しやすいため、常用は危険です。
・けいれん性便秘の人が服用すると、腸の運動がさらに活発になってしまい、症状を悪化させることがあります。
機械性下剤
機械性下剤は腸ではなく、便に働きかけて便をやわらかくし、出しやすくする便秘薬です。

塩類系下剤 腸内の塩分濃度を上げ浸透圧を利用して、腸が便から吸収する水分量を抑えて、便をやわらかくします。
浸潤性下剤 便を軟らかくします。
効果がそれほど強くないため、刺激性下剤と併用するのが一般的です。
膨張性下剤 水分を吸収して便をやわらかくし、体積を増やします。
座薬
肛門から炭酸ガスが発生させて腸の働きを活発にするものと、腸の粘膜を刺激して便の滑りをよくするもの、などがあります。