浣腸について
浣腸とは
浣腸は、便を出したいときに、すぐに出すのが目的で使用します。
【メリット】
浣腸(かんちょう)は、排便のタイミングを自由に選べます。
旅行/プレゼンテーション/発表会/運動会/受験の前等、どうしても当日排便したい時に使えます。
また、赤ちゃんからお年寄りまで、誰でも使用できます。
【デメリット】
浣腸などの外的な刺激で排便することを、繰り返していると身体がなれてしまい、腸の働きがどんどん鈍くなり、浣腸の刺激なしでは排便できなくなってしまうことがあります。
【成分】
グリセリンです。このグリセリンの刺激によって腸のぜん動運動を活発にさせます。また硬い便を柔らかくする働きもあります。
【種類】
量:
10g~40g、ノズル:普通~ロング、容器:普通~ジャバラ状
と種類もいろいろあります。年齢などに合わせて選びましょう。やはり、ノズルが長くジャバラ式のものが使いやすいです。

浣腸は、便秘を一時的に解消するだけで、便秘そのものは改善されません。
普段の生活を見直して少しずつ便秘を解消しましょう。
浣腸を使った方がいい場合
下剤などの薬ではなく、浣腸を使った方がいい人もいます。
高齢者の方、腹筋が極端に弱い人、手術直後の人、高血圧の人、動脈瘤のある人などです。
浣腸の使い方
浣腸は使用直後~10分ほどで効果が現れます。(人によって時間は異なります。)
しかし、浣腸直後に排便してしまうと浣腸液しか排泄されません。お腹も痛くなり、排便感を我慢するのは大変ですが、浣腸を使ったら、2~3分、出来れば5分は排便を我慢しましょう。
(この時、トイレットペーパー等でお尻の穴にフタをして、押さえます。)

 ・できるだけ、トイレ内で使用すると、強い便意にもあわてません。
 ・1本で足りない場合は、2~3本使っても大丈夫です。
 ・便が下に下りていないと浣腸も効かないので、事前に便秘マッサージをするのもオススメです。

【どうしても浣腸が入らない場合の対処方法】
 ①浣腸をお湯にいれ、人肌に温めててから浣腸する。(熱すぎないように注意してください。)
 ②あ~、う~、お~など、声を出して(息を吐きながら)力を抜き、浣腸する。
 ③お風呂で身体を温めてから浣腸する。
 ④浣腸の先と肛門の両方に、ワセリンやベビーオイル、オリーブ油などを塗ってから浣腸する。
 ⑤浣腸のノズルが長いものを購入する。
 ⑥病院の胃腸科などで、便を柔らかくする薬(マグラックス)や整腸剤(ビオフェルミン)を貰い、飲んでから行う。

※腸壁を傷つけない為に、浣腸を無理やり入れて使用するのはやめましょう。