女性編
昔から便秘に悩む割合は圧倒的に女性の方が多く、 女性は男性の2.4倍も便秘に悩んでいるとの結果がでています。(国民生活基礎調査より)

①男性に比べ筋肉量が少なく筋力が弱い為、排便時の腹圧(いきみ)が弱く、排出に時間がかかる。
②朝、お化粧など身支度に時間がかかり、トイレの時間がゆっくりととれない。
③外出先でのトイレ(便意)は、恥ずかしく我慢してしまう。
④生理の約2週間前くらいから分泌される黄体ホルモンには、大腸のぜん動運動を抑える働きがある為、生理前には便秘になりやすくなる。
⑤ダイエットなどで食事制限をして便の量が減ってしまい腸の働きが弱くなる。
⑥更年期障害で自律神経が不安定になり、腸の運動が不安定になる。
男性編
男性の便秘は痙攣性便秘の下痢と便秘が交互にくるタイプが多いようです。

①女性に比べて腸が弱いため、強いストレスや不規則な生活などで自律神経が不安定になり、腸の運動も不安定になり、下痢(過敏性腸症候群)と便秘(痙攣性便秘)を繰り返す。
②肉食中心の食生活や外食の人が多く食物繊維不足になっている。


男性は短期のストレスには強く(アドレナリンの分泌多)、長期のストレスには弱い(ストレスを緩和させるオキシトン増幅機能がない)傾向があり、ストレスが続くと体調不良になりやすくなります。
赤ちゃん、子ども編
赤ちゃんや子どもでも便秘になる場合があります。

①小さいうちは体温が高く汗をかきやすい、また寝ているときも大量の汗が出て、
  水分不足になる。
②食べ物の好き嫌いが出て、野菜(食物繊維)が足りなくなる。
③食事の時間が不規則で、生活リズムが乱れている。
④入園・入学など環境が変わった時にストレスがかかる。
⑤学校など外出先でのトイレ(便意)を、恥ずかしく我慢してしまう。
シニア世代編
シニア世代になると、どうしても老化による様々な現象で、便秘になりやすくなります。

①高齢者は体が乾燥しやすく、いままで通りの生活では水分が足りなくなり、便が硬くなる。
②加齢で筋力が衰えてしまい、排便がしにくくなる。
③腸力は年とともに衰えていき、善玉菌が減少し、悪玉菌が増えやすい。
④薬の副作用 (抗ガン剤、抗うつ剤、利尿剤、血圧降下剤)
⑤介護(寝たきり等)で、排便時の音や臭いが気になり落ち着かない。