■妊婦とホルモンバランス
妊娠中は女性ホルモンのバランスが変わりやすく肥満にもなりやすく、通常に比べ血圧が上がりやすくなります。
妊娠中の血圧は、
・最高血圧が140mmHg以上、最低血圧が90mmHg以上、
・妊娠前か初期と比較して最高血圧が+25mmHg以上、
または最低血圧が+15mmHg以上
であれば妊娠性高血圧とされています。(WHOのガイドライン)
高血圧が進むと妊娠中毒症になりやすくなりリスクが大きくなります。
また、もともと腎臓疾患のある妊婦は高血圧になりやすい傾向にあります。
※母子の健康の為にも病院での定期健診を必ず受診しましょう。
■高血圧を防ぐ
妊娠中は太り過ぎないようにしましょう。
最終的な体重増加は標準体重の人で8kg以内、多くても10kg以内にするのが理想です。
妊娠中の減塩や適度な食事量を守りましょう。
■妊婦の高血圧リスク
妊娠中の高血圧が進むと降圧薬を使用しなければならなくなります。
しかしお腹の赤ちゃんへの安全性を考慮して使用できる薬も限られます。
胎児のためにも肥満を防いで妊娠中の高血圧を予防するようにしましょう。
■女性が高血圧になりやすい場合
閉経前後……ホルモンバランスの乱れ、更年期の不快症状、ストレスなどで自律神経が不安定になり高血圧に。
経口避妊薬(ピル)……ピルは血圧を上昇させる可能性がある薬です。飲む期間が長いほど、高血圧のリスクが高まるので、ピル服用中は必ず定期的に血圧を測り記録をとりましょう。
妊娠中……妊娠中は10~20ミリHgほど血圧が低くなるので、高血圧になっていても気がつかない場合があります。
腎臓疾患のある妊婦、急激に体重が増加した妊婦は高血圧になりやすいようです。