脳の栄養不足-食生活と脳の働き
記憶力と脳の関係
記憶力と食事内容とは、非常に大きな関係性があります。

バランスの悪い食生活は、物忘れを促進することもあります。脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が不足すると、集中力や思考能力の低下が起こります
年配者の方ほど、栄養素不足が続くと脳がきちんと機能せず、認知症と勘違いされてしまう場合もあります。

食生活での脳対策
朝食で記憶力をUP
朝食を食べると脳や体の活動が活発になり、1日の集中力や記憶力を上げる効果があります
就寝していても、脳は生命を維持するために働き続けていて、朝起きた時には、栄養をほぼ使いきり、栄養不足の状態になっています。

朝食でブドウ糖が脳に供給されると、記憶力が日中に最高となるよう脳の働きが活発になっていき、集中力や作業能力・学習能力も高まります。

カロリー控えめで脳活性
「カロリーリストリクション」
必要な栄養を確保しながら摂取カロリーを通常の65~70パーセントに抑えるという食事法です。
栄養バランスの良いメニューを「腹七分目」食べるという簡単なもので、誰でもすぐに行なえます。

・アルツハイマー病の予防と、記憶力を高める作用がある(動物実験の結果)
・記憶力を高める。(人間での臨床結果)

脳の主要なエネルギーは糖質(ブドウ糖)とケトン体
脳の主要なエネルギーは糖質(ブドウ糖)とケトン体で、この2つだけは血液脳関門を通り脳に栄養を届けることができます。

血液中のブドウ糖の50%が脳によって消費されており、不足すると集中力や思考能力の低下が起こります
このブドウ糖は肝臓でアミノ酸(タンパク質)とグリセロール(脂質)を材料としてつくります。

アセト酢酸・アセトン・3-ヒドロキシ酪酸の3つをまとめてケトン体といいます。
ケトン体は脂肪酸から作り出され、心臓と腎臓、そして脳の神経細胞で使用される栄養素です。
食事から糖質をカットすると、人間は貯蔵している中性脂肪を分解して使おうとします。
中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールに分解され、脂肪酸は主にエネルギーとなりますが、一部の脂肪酸は肝臓でケトン体になります。
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