中高年特有の体臭のことで、資生堂リサーチセンターの土師信一郎博士らが2000年に発見し「加齢臭」と命名しました。別名エイジングノートとも呼ばれています。
加齢により体臭が変化し、より「臭さ」を感じるニオイに変化します。
男性では40代から気になり始める人が多くなり、女性は更年期頃から気になりだすようですが、臭いの強さは個人差が大きく、早い段階で加齢臭を感じる人もいれば、老年になってもあまり感じない人もいます。
どんなニオイ?
・青カビ
・古い油
・青くさい
・古本
・チーズ
・ろうそく
などと、いろいろに表現されています。
加齢臭が嫌われる理由
日本人は昔から「体臭がない」といわれていました。
それは、昔~昭和までの食生活や生活習慣、住環境などが皮膚の酸化を防ぐ上で理想的であり、体臭がない状態の人が多かったのでは、といわれています。
また、昔は3世代同居など祖父母と暮らしたり、近所のご隠居などとの交流もあり幼少期から「加齢臭」に慣れていたため、加齢臭を不快と感じるよりも、懐かしい匂いと感じていたようです。
それに比べて
現代では、老年の家族との交流も少なく「加齢臭」は異臭となりました。
また食事や生活も欧米化が進み「臭いやすい」環境に変わっています。
清潔感を求められ、フレグランスも自分流を楽しむ時代には、独特の臭気の加齢臭は嫌われてしまうようです。
※嗅覚は3~4歳頃までに完成されますが、この時期に祖父母と暮らした人は加齢臭を嫌がらないそうです。