熱中症予防-高齢者
高齢者は成人に比べて、熱中症になりやすくなります。
救急搬送される熱中症患者のおよそ半数が高齢者(65歳以上)で、日中の戸外だけでなく、夜間や室内でも多く発症しています。
●原因
・食事量が減り、脱水状態になりやすい。
・自分で脱水症状に気づきにくい。
水分補給をあまりしない。 高齢者の水分補給率は20~40%
 (特に夜間にトイレに行くことを避けるために夜間の水分を控えている)
・発汗が成人に比べて少なくなり、体温調節がうまくできない。
・体温が高くなりやすい。
・エコを意識、又は昔からの習慣でエアコンを使わない
防衛体力がない。
我慢強い。多少暑くても、具合が悪くても我慢できてしまいます。
●対策
1.積極的に扇風機やエアコンを使用しましょう。
高温多湿を避けることが大切です。しかし乾燥しすぎも体力を落とすので、室内に濡れタオルをかけたり、観葉植物にお水をあげて一定の湿度は保ちましょう。

2.毎食規則正しく食べましょう。
高齢の方は食事量が少なくなりがちです。特に夏は食べるのがおっくうになり食事を抜きになることも…
しっかりと食べ、体力を維持しましょう。

3.栄養バランスを考えた食事を摂りましょう。
少ない食事量でも、栄養バランスの良い質の高い食事で、体調を整えましょう。
自分で作れなくても、宅配弁当を利用することもできます。

4.のどが渇かなくても水分補給をしましょう。
高齢になると暑さやどの渇きも感じにくくなります。
のどが渇く前に飲む。常に1時間に1回は水分補給をするようにしましょう。

5.寝る前にも水分補給をしましょう。
寝る前に水分をとることで、夜間の熱中症を防ぎましょう。、
ただ、夜にトイレに行く回数を減らす為に、あまり水分をとりたくない方もいます。 この場合は、経口補水液等を利用しましょう。
●経口補水液を活用して少量で、効果的に水分を補給しましょう。
経口補水液は少量でもナトリウムなどの電解質と糖分などがバランスよく配合されている為、少量でも効果的に水分補給ができます。
夜寝る前など、水分補給はしたいが、水分はあまりとりたくない場合に最適です。

ゼリータイプもあるので、身体の状態に合わせて水分補給ができます。