ひな祭り 桃の節句特集

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■古事記より・・・桃にまつわる話

日本の神々が生まれたとき、その最後にイザナギ(男神)、イザナミ(女神)が生まれました。この二神は結婚して結ばれ、その子として、大八島国や山の神、海の神など等の様々な神々を産みだしました。
しかし最後にイザナミは火の神を産んだため、火傷を負い死んでしまいました。
その亡骸は葬られますが、イザナギはイザナミを恋しがり、黄泉の国(地下にある死者の国)を訪れ、妻を連れ戻そうとします。 

黄泉の国の御殿の戸からイザナギが妻に呼びかけます。
「わが愛しの女神よ。二人で作った国は、まだ作り終えてはいない。もう一度戻ってきておくれ。」
それに応えてイザナミは、
「わたしは、とても悔しいのです。あなたがすぐに来てくれなかったので、黄泉の国の食べ物を食べてしまいました。(黄泉の国の住人になってしまいました。)しかし、愛しいあなたと共に、わたしも帰りたい。これから黄泉の国の神に相談します。その間は、決してわたしの姿を見ないでください!!」
と言って御殿の中へ戻っていきました。
しかし、イザナミがなかなか出てこないので、イザナギは、しびれを切らし火をともして御殿を覗きました。するとそこには、世にも恐ろしい光景が・・・・女神の身体からは、たくさんの蛆虫(うじむし)が湧き出ていて、ゴロゴロという音がしています。
頭には大雷(おおいかづち)、胸には火雷(ほのいかづち)
腹には黒雷(くろいかづち)、女陰には析雷(さくいかづち)
左手には若雷(わかいかづち)、右手には土雷(つちいかづち)
左足には鳴雷(なるいかづち)、右足には伏雷(ふしいかづち)
イザナミの身体には雷神達がいたのです。

イザナギは、たいへん驚き恐ろしくなり一目散に逃げ出しました。
イザナミは、
「見ないでと言ったのに・・・あなたは、わたしに恥をかかせましたね。」
と言って、黄泉の国の黄泉醜女を使わせて、後を追わせました。
イザナギが、頭に付けていた黒い木のつるで作った輪を、黄泉醜女に投げつけると、山ぶどうの木が生えました。黄泉醜女が山ぶどうを食べているすきに逃げましたが、食べ終わると追いかけてきます。
そこで、右がわの髪に付けていた櫛の歯を折り、投げつけてやると、今度はタケノコが生えました。黄泉醜女がタケノコを食べているすきに逃げました。
するとイザナミは、先ほどの八種類の雷神に加えて、黄泉の国の千五百もの化け物たちの軍隊を動員して後を追わせました。イザナギは、長い剣を後ろの方へ振り回しながら逃げましたが、化け物たちはなおも追ってきます。
とうとう地上から黄泉の国と地上との境(黄泉比良坂)まで着いたときに、そこにあった
『桃の木から桃の実』を三つ取って投げつけると、黄泉醜女たちはみな逃げて行きました。

そこでイザナギは、その桃の実に
「お前が、わたしを助けてくれたように、この国の人間たちが、つらいことや苦しいめにあった時に助けてやってほしい。」
とおっしゃって、オホカムヅミの命という名前を与えました。

桃の木には邪気を祓う力がある・・・・という伝説です。
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